タイトルに惹かれまして、行ってきました「江戸メシ」展。
江戸時代の食が描かれた浮世絵91点が展示された美術展でした。
メインは1800年代の作品。明治時代のものもちらほら。
歌川広重や国貞(三代豊国)の絵が多かったですが、葛飾北斎や渓斎英泉の作品も!
北斎好きにはちょっと嬉しいサプライズでした。

上記は今回の美術展のチラシですが、掲載されている絵は明治6年に描かれた「志ん板 猫のそばや」という作品。
描いたのは、四代歌川国政。
浮世絵師で「大の猫好き」といえば、歌川国芳! ――だと思っていた(逆に言うと、国芳サンしか知らなかった)ので、新たな知識が加わって嬉しかったです。
ところで、絵の中にところどころ書かれている文字は、今で言うなら、マンガのセリフのようなものでしょうか。
読み方がわからないので、スルーしていましたが、家に戻って太田記念美術館さんのnoteを見てみると…なんと、詳しい解説記事がありました!(しかも無料ですよ! なんて太っ腹!)
ご興味がある方はぜひご一読ください。
騒々しくも、楽しげな蕎麦屋の風景が、目の前に現れてきますよ。
それからもうひとつ。
「江戸といえば蕎麦。
そして、うどんは関西のもの」
そんな思い込みをくつがえしてくれたのも、この「江戸メシ」展でした。
歌川国貞作の「當穐八幡祭(できあきやわたまつり)」に、蕎麦売りの屋台が描かれているのですが、その屋台の看板には「二八そば」とともに「うんとん」という文字が書いてあります。
「うんとん」=「うどん」です。
てっきり、江戸には蕎麦屋しかないと思っていたので、おどろきでした。
気になるのは、そのお味。
今でこそ、東京でも、出汁のきいたうどんが食べられるようになりましたが、江戸時代のうどんは、やはり真っ黒なつゆが張られていたのでしょうか。気になります。
では次は寿司屋をのぞいてみましょう。
