この資料館の一番の見どころは、実物大に再現された「江戸時代末期(天保年間)の深川佐賀町の町並み」が見れるところでしょう。
具体的には、
- 表通りにある肥料問屋(大店)
- 八百屋
- 舂米(つきまい)屋と土蔵
- 船宿
- 長屋(井戸、トイレなども)
- 水茶屋
- 屋台(いなりずし、そば、天ぷら)
- 堀割と猪牙(ちょき)舟
- 火の見櫓
が再現されています。
「舂米(つきまい)屋」とは現代のお米屋さん、「長屋」はアパート、「水茶屋」は喫茶店、「猪牙舟」はバスや電車などの交通機関のことです。
この中で現代人に一番馴染みが薄いのは「船宿」かもしれません。
これは船による運送を業にする家のことで、川沿いに建っていました。
船乗りに宿を貸したり、船荷の売買の斡旋、釣り船や遊船などの貸し船も行っていたようです。
深川は新吉原(遊里)に近かったので、お客の送迎も行っていました。「船で行き来すると目立たないから」と言って使う人も多かったようです。
江戸時代の川は現代で言う道路のようなもので、物や人を運ぶための重要なインフラでした。
これらが実物大で再現されているので、ここに来るだけで、江戸時代末期の庶民の生活を追体験することができます。
美術館情報
【住所】
〒135-0021 東京都江東区白河1-3-28
【アクセス】
・電車の場合
都営大江戸線・東京メトロ半蔵門線「清澄白河駅」 A3出口より徒歩3分
・バスの場合
1)都バス門33系統 豊海水産埠頭~亀戸駅 「清澄庭園前」下車徒歩3分
2)都バス秋26系統 葛西駅~秋葉原駅 「清澄白河駅前」下車徒歩4分
【駐車場】
あり(6台)/無料
※収容台数が少ないので、電車かバスがおすすめです。
